甲信越でM&Aをする際の費用・手数料|製造・観光業が損をしないための料金ガイド | 甲信越M&A総研マガジン

甲信越でM&Aをする際の費用・手数料|製造・観光業が損をしないための料金ガイド

甲信越エリア(新潟・長野・山梨)でM&A・会社売却を検討中の経営者様向けに、発生する費用や手数料を詳しく解説。仲介会社の報酬体系であるレーマン方式の計算方法、製造業や観光業が注意すべき移動総資産ベースの仕組み、譲渡所得税の計算、手取り額を最大化するための節税方法まで網羅します。

目次

  1. 甲信越のM&Aにかかる費用の全体像
  2. M&A仲介手数料の仕組みとレーマン方式
  3. 甲信越の企業(製造・観光)が陥る手数料の落とし穴とは
  4. 手数料以外にかかる実費と環境コスト
  5. 会社売却にかかる税金(譲渡所得税・法人税)
  6. 甲信越における相談先別の費用対効果比較
  7. M&A総合研究所の料金体系が甲信越企業に適している理由
  8. 甲信越エリア周辺のM&A成功事例【M&A総合研究所 成約インタビューより】
  9. 手取り額を最大化するための節税・コスト削減方法
  10. まとめ

「会社を売却したいと考えているが、一体いくら程度の手数料を支払う必要があるのだろうか」

「提示された見積額が適正なのか判断できない」

新潟県、長野県、山梨県の甲信越エリアで事業を営む経営者の方々から、このような費用の不安に関する相談が多く寄せられています。

特に甲信越エリアに多い製造業や観光業では、工場の設備投資や旅館の改修のために多額の借入金を抱えているケースが珍しくありません。この負債の大きさが、M&A仲介会社に支払う手数料の計算方法次第では、売却後の手取り額を劇的に減らしてしまう要因になります。

「長年苦労して守ってきた事業を譲渡したのに、手元にほとんどお金が残らなかった」という事態は、経営者にとって最も避けたい結末です。M&Aを成功させるためには、表面的な料率だけでなく、手数料が算出される基準や、発生する実費、そして国に納める税金の種類を正確に把握しておく必要があります。

この記事では、甲信越エリアでのM&Aにかかる費用の構造を詳細に解説します。製造・観光業の経営者が損をしないための料金ガイドとして、具体的な計算シミュレーションや、手元資金を最大化するための手法を網羅的に詳しく紐解いていきます。

甲信越のM&Aにかかる費用の全体像

M&Aを検討する際、発生する費用は多岐にわたります。経営者がまず理解しておくべきは、コストが単一の支払いではなく、複数の性質が異なる支出によって構成されているという実態です。一般的に、M&Aのコスト構造は、仲介会社やアドバイザーに支払う手数料、専門家による調査などの実費、そして成約後に発生する税金の3つの階層に分類されます。

甲信越エリアの産業を支える製造業や観光・宿泊業は、広大な工場用地や大規模な宿泊施設などの有形固定資産を保有していることが特徴です。こうした資産規模が大きい企業の場合、取引の金額そのものが膨らみやすいため、手数料率がわずかに異なるだけで、支払額に数千万円単位の差が生じることがあります。また、地域によっては土地の評価が難しい場合もあり、事前の資産評価にかかるコストも考慮しなければなりません。

M&Aの成功を定義づけるのは、最終的な成約価格そのものではなく、全ての経費と税金を差し引いた後の最終手取り額です。この手元に残る金額を正確に見通すためには、検討の早い段階で全体のコストシミュレーションを行うことが不可欠になります。M&Aの総コストは仲介報酬と実費、税金の合計で算出されるため、これら全ての要素を網羅的に把握することが経営判断の前提条件となります。

M&A仲介手数料の仕組みとレーマン方式

M&A仲介会社に支払う報酬は、業界標準として広く採用されているレーマン方式という計算方法に基づいて算出されます。この方式は、取引金額に応じて段階的に料率が低下していく仕組みになっていますが、細かなルールは仲介会社によって大きな違いがあります。

甲信越の経営者がまず確認すべきは、報酬体系に含まれる項目の内訳です。これまでのM&A業界では、成約時以外にも様々なタイミングで費用が発生するモデルが主流でしたが、近年では経営者のリスクを軽減するために成功報酬のみとする会社も増えてきました。自社の資金繰りや、M&Aの不確実性を考慮して、最適な支払いプランを選択することが重要です。

ここでは、仲介手数料の具体的な内訳と、レーマン方式の基本的な計算方法について詳しく解説します。

報酬体系の4つの内訳

仲介会社との契約において発生する可能性がある主な費用項目は、着手金、中間金、月額報酬、成功報酬の4点です。

着手金は、M&Aの依頼を正式に行った際に支払う初期費用です。通常、数百万円程度が相場とされており、資料の整理や企業概要書の作成、買い手候補の選定といった初期活動の原資となります。しかし、甲信越の中小規模の企業にとっては、成約するかどうかが不透明な段階での数百万円の支出は重い負担となり、これが原因でM&Aの相談自体を断念してしまうケースも見受けられます。

中間金は、買い手候補との間で基本合意に至ったタイミングで発生する費用です。成功報酬の10%から20%程度を充当することが一般的ですが、その後の詳細調査で破談になった場合でも返金されない契約が多いため、慎重な判断が求められます。月額報酬は、アドバイザリー業務を継続する期間中、毎月発生する固定費です。これらに対して、成約時にのみ支払いが発生するのが成功報酬です。

近年では、着手金や中間金を一切受け取らない完全成功報酬型の仲介会社が注目されています。特に慎重な検討を好む地方のオーナー経営者にとって、結果が出た時だけ支払えばよいという仕組みは、金銭的なリスクを排除できる効果があります。仲介手数料には着手金から成功報酬まで複数の項目がありますが、近年は初期コストを抑えられる完全成功報酬型が一般化しています。

レーマン方式の基本計算

レーマン方式とは、買収や売却の金額に対して、一定の料率を乗じて報酬額を決定する方法です。一般的な料率は、取引金額のうち5億円以下の部分が5%、5億円を超え10億円以下の部分が4%、10億円を超え20億円以下の部分が3%といったように設定されています。

例えば、譲渡対価が3億円の場合の手数料をシミュレーションしてみます。この場合、3億円の全額が5億円以下の区分に該当するため、料率5%を乗じた1,500万円(税別)が成功報酬となります。これがもし6億円の取引だった場合は、5億円までの部分に5%(2,500万円)、残りの1億円の部分に4%(400万円)を適用し、合計で2,900万円となります。

この計算で最も注意すべき点は、料率そのものではなく、料率を掛ける対象となる金額、すなわち算出基準が何であるかという点です。譲渡された株価だけを対象とするのか、あるいは負債も含めた金額を対象とするのかによって、最終的な支払い額は天と地ほどの差になります。

甲信越エリアで事業を営む経営者の皆様は、この算出基準の違いがもたらす影響を軽視してはいけません。レーマン方式は取引額に応じた階層的な料率適用で計算されますが、最終的な報酬額は算出基準となる金額の定義によって大きく左右されます。

甲信越の企業(製造・観光)が陥る手数料の落とし穴とは

新潟・長野・山梨といった甲信越エリアの基幹産業である製造業や観光・旅館業は、多額の設備投資を必要とする装置産業としての側面を持っています。こうした企業は、土地や建物、機械設備などを取得するために銀行から多額の借り入れを行っていることが一般的です。

M&Aの手数料を計算する際、この借入金の扱いが極めて重要な意味を持ちます。多くの仲介会社が採用している算出基準の中には、売り手にとって著しく不利に働くモデルが存在します。特に、資産規模に対して純資産が少ない、いわゆる負債比率の高い企業ほど、手数料の決定ロジックを慎重に精査しなければなりません。

ここでは、甲信越の企業が特に警戒すべき手数料の落とし穴と、手元資金を守るための基準の選び方について、具体例を交えて解説します。

移動総資産ベースの危険性

移動総資産ベースとは、M&A手数料を算出する際の基準額を、譲渡対価である株式価値だけでなく、会社が抱えている負債をすべて合算した総額とする方式です。多くの大手仲介会社がこの方式を採用していますが、借入金の多い企業にとっては非常に高額な負担を強いることになります。

具体的な事例で考えてみましょう。ある長野県の精密機械メーカーが、自社の株式を1億円で売却するとします。この企業は工場の拡張のために9億円の借入金があり、総資産は10億円でした。移動総資産ベースを採用している仲介会社に依頼した場合、手数料の計算対象は1億円ではなく、負債を含めた10億円となります。

10億円に対するレーマン方式での手数料は、5億円までの5%(2,500万円)と、残りの5億円の4%(2,000万円)を合計した4,500万円です。経営者が受け取る譲渡代金は1億円ですが、そこから4,500万円もの手数料が引かれることになり、さらにそこから税金が引かれれば、手元にはほとんど資金が残りません。これが、いわゆる手数料負けのリスクです。

負債を承継させることは買い手にとっての負担であり、売り手にとっては本来、直接的な利益にはならない部分です。その負債に対してまで手数料を支払うことは、合理性に欠けると言わざるを得ません。移動総資産ベースの手数料体系は、負債を含んだ総額を基準とするため、借入金の多い製造業や旅館業では手取り額を著しく毀損するリスクがあります。

株式価値(譲渡対価)ベースのメリット

一方で、株式価値ベースとは、経営者が実際に受け取る株価の金額のみを基準にして手数料を計算する方式です。現在、一部の良心的な仲介会社がこの方式への転換を進めています。

先ほどの10億円の総資産(負債9億円、株式価値1億円)の事例を、株式価値ベースで再計算してみます。この場合、手数料の計算対象は実際に動く1億円のみとなります。1億円に5%を乗じると手数料は500万円(税別)です。移動総資産ベースの4,500万円と比較すると、実に4,000万円もの差が生じることになります。

この差額は、そのまま経営者の引退後の生活資金や、新しい事業への投資資金となるものです。特に、大規模な設備を抱える燕三条の町工場や、数多くの客室を持つ温泉旅館の経営者にとって、株式価値ベースを採用している仲介会社を選ぶことは、最も確実なコスト削減方法となります。

契約書を交わす前に、必ず成功報酬の算出基準が譲渡対価なのか、それとも負債を含む総資産なのかを明確に確認してください。株式価値ベースの手数料体系は、実際に受け取る対価のみを基準とするため、負債の多い企業であっても適正なコストでM&Aを実行できるという利点があります。

首都圏業者への出張旅費の請求

甲信越エリアのM&A案件は、東京に本社を置く大手仲介会社が担当することが多いですが、ここでも隠れたコストが発生する可能性があります。それが、コンサルタントの出張に伴う旅費交通費や宿泊費の実費請求です。

契約内容によっては、新潟・長野・山梨への訪問のたびに新幹線代や宿泊費が数万円単位で請求され、月額報酬とは別に毎月数万円から十数万円の負担となることがあります。M&Aのプロセスは、初期の面談から工場の視察、買い手との顔合わせ、最終契約に至るまで、何度も対面でのやり取りが発生します。期間が1年以上に及ぶ場合、これらの旅費だけでもバカにならない金額になります。

コストを抑えるためには、甲信越エリアに支店や専任の担当者を置いている会社を選ぶか、初期の面談や定例の打ち合わせにWeb会議システムを積極的に活用している会社を選ぶことが賢明です。また、契約書の中で旅費の負担上限が設定されているか、あるいは仲介手数料に含まれているかを確認しておくべきです。

地域に根ざした活動をしているアドバイザーであれば、近隣を回るついでに立ち寄ることも可能であり、無駄な経費の発生を抑えられます。東京の業者に依頼する場合は、甲信越への出張に伴う交通費や宿泊費が別途請求されるかを確認し、隠れコストの増大を未然に防ぐことが重要です。

手数料以外にかかる実費と環境コスト

M&Aの実行にあたっては、仲介会社への支払い以外にも、手続き上避けられない実費が発生します。これらは、主に企業の健全性を証明するための調査費用や、法的な権利を移転するための登記費用などです。

甲信越エリアの企業が特に注意しなければならないのが、環境に関するコストと、不動産に関連する費用です。長年同じ場所で操業してきた工場や、代々受け継がれてきた老舗旅館などは、現在の法規制に照らし合わせると、思わぬ不備が見つかることがあります。これらの問題を解決しない限り、買い手は買収を決断できません。

ここでは、手数料以外に準備しておくべき主な実費項目について詳しく見ていきます。

デューデリジェンス(買収監査)費用

デューデリジェンスとは、買い手が契約前に売り手企業の財務、法務、税務、労務などの実態を詳細に調査するプロセスです。通常、買い手が公認会計士や弁護士に依頼して行われ、その費用は買い手が負担します。

しかし、売り手側が無関係であるわけではありません。買い手からの膨大な質問への回答や、資料の取りまとめ、コピー、デジタル化といった作業に、自社の経理担当者や顧問税理士の工数が割かれることになります。顧問税理士にこの資料作成支援を依頼する場合、別途スポットでの報酬を支払う必要が生じるケースが一般的です。

また、もし過去の未払い残業代や社会保険の未加入といった不備がこの調査で発覚した場合、それらを清算するためのコストが発生することもあります。これは直接的なDD費用ではありませんが、M&Aを成立させるための必要経費として重くのしかかります。デューデリジェンスの専門家費用は主に買い手負担ですが、売り手も資料整備や顧問税理士への協力依頼に伴う間接コストを想定しておく必要があります。

環境デューデリジェンスと土壌調査費

製造業が盛んな甲信越エリアにおいて、売却時の大きな障壁となりやすいのが土壌汚染のリスクです。過去に特定の化学物質や重金属を使用していた工場用地を譲渡する場合、買い手から土壌汚染調査を求められることが多々あります。

この調査費用は、基本的には土地の所有者である売り手が負担する慣習があります。簡易的な地歴調査だけで済めば数十万円ですが、実際に穴を掘って土壌を採取する詳細調査となれば、数百万円から一千万円を超える費用がかかることもあります。もし汚染が発見されれば、浄化費用は数千万円単位になることも覚悟しなければなりません。

環境への意識が高い大手企業が買い手となる場合、この調査はほぼ必須となります。古い工場を売却する際は、この環境調査コストをあらかじめ予算に組み込んでおく、あるいは現状渡しとするための価格交渉を行うなどの戦略が必要になります。古い工場用地を持つ企業のM&Aでは土壌汚染調査が求められるリスクがあり、数百万円単位の調査費が売り手負担となる可能性があることを理解すべきです。

不動産登記費用と許認可申請

観光・宿泊業のM&Aでは、不動産の権利移転が伴うことが多く、そのための諸費用が発生します。建物や土地の所有権移転登記を行う際には、国に納める登録免許税や、司法書士への報酬が必要です。不動産の評価額が高い旅館などの場合、登録免許税だけでも数百万円に達することがあります。

また、温泉地特有の費用として温泉権の移転に伴う手続き費用があります。温泉権の譲渡には、自治体や温泉組合への名義変更手数料が必要な場合があり、地域によっては高額な分担金の支払いを求められることもあります。

さらに、旅館業法や公衆浴場法の許認可を新会社で取り直すための行政書士費用や、保健所への申請手数料なども発生します。これらの事務的な経費は、一つひとつは数万円から数十万円程度であっても、積み重なれば無視できない金額となります。旅館やホテルの売却では、不動産登記に伴う登録免許税や温泉権の移転手続き費用など、観光業特有の実費が発生することを忘れてはなりません。

会社売却にかかる税金(譲渡所得税・法人税)

M&Aで会社を譲渡した際、手元に残る金額に最も大きな影響を与えるのが税金です。会社売却をどのような手法で行うかによって、課税される税金の種類と税率が根本的に異なります。

中小企業のM&Aで最も多く使われる手法は株式譲渡ですが、事業の一部だけを切り出して譲渡する事業譲渡という方法もあります。経営者にとって、税務上のメリットを最大限に享受できるスキームを選択することは、実質的な売却価格を上げるのと同等の効果があります。

ここでは、代表的な2つのケースにおける課税の仕組みを整理します。

株式譲渡の場合(所得税・住民税)

株式譲渡とは、オーナー経営者が保有する自社の株式を買い手企業に売却し、その対価を個人として受け取る手法です。この場合、発生した譲渡益に対して、「所得税 15% + 復興特別所得税 0.315% + 住民税 5%」の合計20.315%が課税されます。

この税金の最大の特徴は、他の所得と切り離して計算する分離課税である点です。役員報酬や配当などの「総合課税」では所得に応じて最高税率が55%まで跳ね上がりますが、株式譲渡であればどれほど多額の売却益を得たとしても、税率は一律約20%で済みます。

甲信越エリアで長年経営を続けてきた企業の多くは、設立時の資本金が極めて低く設定されているため、売却価格のほとんどが譲渡益となります。そのため、この約20%の税金は必ず発生するものとして計算に入れておくべきです。個人が直接対価を受け取るため、ハッピーリタイアの資金確保には最も適したスキームです。株式譲渡による会社売却は、譲渡益に対して一律約20%の分離課税が適用されるため、個人経営者にとって手取り額を最大化しやすい税務構造となっています。

事業譲渡の場合(法人税・消費税)

事業譲渡とは、会社という法人が持っている特定の事業や資産、負債を選別して売り手に譲渡する手法です。この場合、対価を受け取るのは経営者個人ではなく会社となります。

会社が事業を売却して得た利益に対しては、法人税が課せられます。法人税の実効税率は約30%から34%程度であり、株式譲渡の約20%と比較すると税負担は重くなります。さらに、建物や機械設備、車両、営業権などの有形・無形の資産譲渡には10%の消費税が課税される点も大きな注意点です。

例えば、旅館の建物を5億円で事業譲渡した場合、消費税だけで5,000万円が必要になります。これは買い手が支払うものですが、総予算が決まっている中では、結果的に売り手が受け取る正味の金額を押し下げる要因になります。また、会社に入ったお金を個人の手元に移す際には、さらに役員報酬や配当として所得税がかかるため、二重課税の問題も発生します。事業譲渡は法人税の負担が重くなるだけでなく、資産譲渡に対する消費税の発生が資金繰りや最終手取り額に多大な影響を及ぼします。

甲信越における相談先別の費用対効果比較

M&Aを検討する際、経営者は「どこに相談すれば最も高い費用対効果を得られるか」を判断しなければなりません。甲信越エリアには、地元の金融機関や全国対応の仲介会社など、複数の窓口が存在します。

それぞれに得意とする領域とコストの特徴があります。地元の銀行は信頼性が高く、地域内のマッチングには強いですが、広域のネットワークや高度なバリュエーションには限界があることもあります。一方、専門の仲介会社は手数料が発生しますが、それ以上に譲渡価格を引き上げる力を持っている場合があります。

ここでは、主要な相談先を費用対効果の視点から比較します。

地元金融機関(第四北越・八十二・山梨中央銀行など)

新潟県の第四北越銀行、長野県の八十二銀行、山梨県の山梨中央銀行といった地方銀行や地元の信用金庫は、甲信越の経営者にとって最も身近な相談先です。日頃からの融資取引を通じて財務状況を把握しており、安心感があるのが最大の利点です。

費用面では、成約時に支払う手数料が仲介専門会社よりも低めに設定されているケースがあります。また、既存の融資先同士を繋ぐ地域内再編であれば、旅費などもかからず、迅速に話が進むこともあります。

ただし、注意すべきは機会損失という見えないコストです。地銀のネットワークは基本的に自行の取引先が中心となるため、全国の大手企業や海外資本といった最も高く評価してくれる買い手との出会いを逃してしまうリスクがあります。手数料が安く済んでも、売却価格自体が相場より低くなってしまえば、トータルの費用対効果は悪くなります。地元の金融機関は地域内での信頼と低コストな対応に強みがありますが、マッチングの範囲が限定的であるために発生する機会損失のリスクを考慮する必要があります。

M&A仲介会社

M&A仲介会社は、会社売却のプロフェッショナルとして、買い手の探索から条件交渉、成約までを一貫してサポートします。仲介手数料は発生しますが、全国規模のネットワークを駆使して、数多くの買い手候補の中から競わせることで、譲渡価格の最大化を目指します。

特に甲信越が誇る精密機械技術や、国際的な観光資源を求めている企業は、必ずしも同じ県内にいるとは限りません。東京の上場企業や、シナジーを求めている異業種、外資系ファンドなど、広域の視点でマッチングを行うことで、手数料の支払額を大きく上回る売却価格のアップサイドを狙えるのが仲介会社の真骨頂です。

また、複雑なスキーム構築や、税務上のアドバイス、契約書の精査といった専門的なサービスを受けられるため、破談のリスクや法的なトラブルを未然に防げる安心感も、費用対効果の一部と言えます。専門のM&A仲介会社は一定の手数料を要するものの、広域マッチングによる売却価格の向上と、専門知見によるリスク回避によって、最終的な投資対効果を高める役割を担います。

M&A総合研究所の料金体系が甲信越企業に適している理由

M&A総合研究所は、甲信越エリアの経営者様が抱える費用の不安やリスクを解消するために、合理的で透明性の高い料金体系を構築しています。私たちの仕組みは、特に資産規模が大きく、かつ負債も抱えていることの多い地方の製造業や観光業の皆様にとって、最も有利に働くように設計されています。

なぜ、他社ではなくM&A総合研究所が甲信越企業に適していると言えるのか。その核心は、手取り額を最大化させる算出基準と検討のリスクをゼロにする初期費用にあります。

当研究所の料金体系がもたらす具体的なメリットを詳しく説明します。

譲渡対価ベース(株式価値ベース)の手数料

当研究所の成功報酬は、負債を含んだ総資産ではなく、お客様が実際に受け取る譲渡対価を基準に算出する方式を採用しています。これが、借入金の多い甲信越の経営者様から選ばれている最大の理由です。

多くの他社が採用している移動総資産ベースでは、借入金が多ければ多いほど、経営者の手取りが少ないにもかかわらず手数料だけが高額になるという不条理が発生します。例えば、負債が8億円ある企業の株式を2億円で売却する場合、他社では10億円(2億+8億)を基準に手数料を計算しますが、当研究所では2億円のみを基準にします。

この違いだけで、数百万円から数千万円の手数料を節約することが可能になり、その分がそのままお客様の手元に残ります。私たちは、お客様の実質的な利益を第一に考えた、誠実な価格設定をお約束しています。譲渡対価ベースの手数料体系は、負債を除いた正味の売却額に対してのみ課金されるため、設備投資等で借入金の多い甲信越企業の資産背景に最適化されています。

完全成功報酬制(着手金無料)

M&A総合研究所では、譲渡オーナー様の着手金、中間金、月額報酬を一切いただかない完全成功報酬制を徹底しています。

甲信越の経営者様の中には、「まずは自社がいくらで売れるのか知りたい」「良い相手がいれば考えたい」といった、初期検討の段階の方も多くいらっしゃいます。そうした状況で、成約する保証のないまま着手金として数百万円を支払うのは、大きな心理的・金銭的障壁です。

私たちのモデルであれば、成約するまで1円も費用が発生しません。万が一、交渉の途中で経営者様が「やはり売却はやめよう」と判断されたり、条件に合う相手が見つからなかったりしても、一切の金銭的損失はありません。まずはノーリスクで市場の反応を確かめることができます。完全成功報酬制を導入しているため、慎重な検討を要する経営者であっても初期投資のリスクを負うことなく、納得のいくまでパートナー探しに専念できる環境を提供しています。

甲信越専任チームによる効率化

私たちは、新潟・長野・山梨の地理的環境や、製造業・観光業の特性を深く理解した甲信越専任チームを組織しています。地域に特化したアドバイザーが担当することで、無駄なコミュニケーションロスや調査時間を大幅に削減し、スピーディーなM&Aを実現しています。

成約までの期間が短縮されることは、単に時間の節約になるだけでなく、経営者の精神的な負担を軽減し、噂が広まることによる風評被害のリスクを最小限に抑える効果があります。また、専任チームによる効率的なマッチングにより、アドバイザーの移動コストや管理コストを抑えることができ、それが株式価値ベースの低廉な手数料維持にも繋がっています。

地元に精通したアドバイザーが直接現場に伺い、膝を突き合わせてお話を伺うことで、企業の真の価値を見抜き、最高条件での成約を目指します。甲信越専任チームによる地域密着の効率的なサポート体制が、無駄なコストや時間を排除し、地域企業の想いを汲み取った迅速な成約を可能にしています。

甲信越エリア周辺のM&A成功事例【M&A総合研究所 成約インタビューより】

コストパフォーマンスの高いM&Aとは、単に費用を安く抑えることではなく、支払った手数料を遥かに上回る事業の継続や創業者利益を手に入れることです。甲信越エリア、および産業構造が極めて類似する隣接エリアの企業の成功事例を紹介します。

これらの事例では、専門的な仲介サービスを活用することで、自分たちだけでは決して出会えなかったパートナーと巡り会い、手数料を支払っても余りある成果を享受しています。

具体的なストーリーを通じて、M&Aの費用対効果をイメージしてください。

【群馬県・製造業】中村製袋株式会社|広域マッチングで成長機会を獲得

群馬県の製造業、中村製袋株式会社様は、高い品質を誇る製袋技術を持ちながらも、後継者不在の課題に直面していました。地元の同業者だけでは、技術を高く評価してくれる相手が見つからず、将来への不安を抱えていました。

M&A総合研究所のサポートにより、広域ネットワークを通じて福井県の企業とのマッチングに成功しました。買い手となった福井県の企業は、中村製袋様の技術を高く評価し、自社の販路拡大に必要不可欠なピースとして迎え入れました。

このM&Aにおいて、売り手は適正な譲渡対価を得られただけでなく、従業員の雇用をより強固な基盤のもとで維持することができました。支払った手数料は、将来の廃業リスクを解消し、自社の技術を世界へ広めるための投資として、非常に高いリターンを生んだと言えます。広域マッチングの活用により、地域内にこだわらずに自社の価値を求めているパートナーを見つけたことで、譲渡代金と事業の未来という最大のリターンを獲得した事例です。

【群馬県・小売業】有限会社小松屋|廃業コスト回避と事業存続

群馬県の老舗スーパー、有限会社小松屋様の事例は、M&Aがコスト回避の側面でも大きなメリットがあることを示しています。同社は地域の生活を支えてきましたが、後継者がおらず、一時は廃業も選択肢に入っていました。

しかし、廃業を選択した場合、店舗の原状回復費用や在庫の処分、従業員の整理解雇に伴う補償など、多額のキャッシュアウトが発生することが判明しました。M&Aによって東京のイベント会社へ株式譲渡したことで、これらの「廃業コスト」をすべて回避できただけでなく、一定の譲渡代金を手にし、従業員の職場も守ることに成功しました。

手数料を支払ってでもM&Aを行うことが、廃業による損失を被るよりも経済的に圧倒的に合理的であるという、多くの地方企業にとって非常に示唆に富むケースです。廃業に伴う莫大な原状回復費や補償コストを、株式譲渡というスキームによってプラスの資金獲得と雇用の維持に転換させた、コスト回避型の成功モデルです。

手取り額を最大化するための節税・コスト削減方法

M&Aの手続きが進む中で、経営者が最もコントロールしやすいのが税金と事前の整理によるコスト削減です。仲介会社の手数料交渉に時間を費やすよりも、税法や実務の知恵を活用する方が、遥かに大きな金額を手元に残せる可能性があります。

特に、創業から長く会社を支えてきた甲信越のオーナー社長にとって、特権的に認められている税制上のメリットを活用しない手はありません。

手取り額を最大化するための、具体的な2つのテクニックを解説します。

役員退職金の活用

株式譲渡を実行する際、譲渡価格の全額を株価として受け取るのではなく、その一部を役員退職金として会社から受け取るスキームです。これにより、個人が支払う税金を大幅に減らすことができます。

役員退職金には、所得税法上の退職所得控除が適用されます。さらに、控除後の金額を半分にして課税する「2分の1課税」という強力な優遇措置があるため、給与や株式譲渡益として受け取るよりも、実効税率を低く抑えられます。

例えば、長年経営してきた甲信越の社長であれば、退職所得控除額も数千万円に達することがあり、かなりの金額を非課税、あるいは低税率で受け取ることができます。このスキームは、買い手にとっても退職金を損金として処理できるメリットがあるため、交渉のテーブルに乗せやすい戦略です。役員退職金スキームを組み込むことで、退職所得控除と2分の1課税の恩恵を最大限に活かし、個人が手にする最終手取り額を合法的に最大化することが可能です。

事前磨き上げによるDD費用削減

買い手によるデューデリジェンスにかかる時間と労力は、最終的な取引コストに跳ね返ってきます。DDが長期化すればするほど、弁護士や会計士への追加費用が発生し、それが譲渡価格の減額交渉の口実に使われることもあります。

これを防ぐためには、売却活動を始める前から、自社で資料の整理とリスクの自白を行っておくことが有効です。契約書、重要事項の説明、過去の議事録などがデジタル化され、整然と並んでいれば、DDの期間は劇的に短縮されます。

また、もし会社にネガティブな情報がある場合は、買い手に隠すのではなく、初期段階で自ら正直に開示してください。これを自白と呼びます。誠実な対応は買い手の安心感に繋がり、調査の工数を減らすとともに、成約に向けた信頼関係を強固にします。事前の資料整備と誠実な情報開示を徹底することで、買収監査にかかる時間と追加コストを最小限に抑え、スムーズな成約と条件維持を実現できます。

まとめ

甲信越エリアにおけるM&Aは、経営者様が人生をかけて築き上げてきた事業の価値を、正当な対価に変え、次の世代へと繋ぐための重要な経営判断です。その過程で発生する費用や手数料は、決して安くない金額ですが、正しい知識を持ってパートナーを選べば、不当に損をすることを防ぎ、支払ったコスト以上の価値を手に入れることができます。

特に製造業や観光業において、多額の負債を抱えながらも高い技術や魅力的な資産を持つ企業の皆様は、必ず株式価値ベースの手数料体系を持つ仲介会社を選んでください。そして、役員退職金の活用などの税務スキームを併用することで、手元に残る資金は大きく変わります。

M&A総合研究所では、甲信越の経営者様の想いに寄り添い、どこよりも透明性が高く、リスクの低い料金体系でサポートを提供しています。貴社の真の価値を最大限に引き出し、従業員の皆様とともに明るい未来へ進むため、まずは無料のコストシミュレーションから始めてみてください。その一歩が、後悔のない事業承継への第一歩となるはずです。

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