甲信越の建設業M&A|人手不足倒産を防ぎ、技術と許認可を高く売る戦略とは
甲信越エリア(新潟・長野・山梨)における建設業M&Aの動向と成功戦略を詳しく解説。2024年問題や深刻な人手不足への対応策として、建設会社を売却・譲渡するメリット、経営事項審査の評点や有資格者の人数といった企業価値の評価軸、許認可を途切れさせない株式譲渡スキームの重要性を網羅します。
目次
「腕の良い職人は揃っているが、現場を管理できる若手技術者がどうしても採用できない」
「自分に万が一のことがあったとき、公共工事の入札資格はどうなってしまうのだろうか」
新潟県、長野県、山梨県の甲信越エリアで建設業を営む経営者の方々から、将来への切実な不安を伴う相談が寄せられています。
甲信越エリアは、冬期の除雪業務や険しい山間部のインフラ維持管理、さらにはリニア中央新幹線の関連工事や再生可能エネルギー開発など、建設業が地域社会を支える重要性が極めて高い地域です。しかし、2024年4月から建設業にも適用された時間外労働の上限規制の影響により、従来の労働体制を維持することが困難になっています。
こうした背景から、人手不足による倒産や受注辞退を防ぐための有効な手段として、M&Aを選択する建設企業が急増しています。自社の技術力や長年維持してきた公共工事の入札資格を、より資本力や採用力のある企業へ引き継ぐことは、従業員の雇用と地域社会の安全を守るための積極的な経営戦略と言えます。
この記事では、甲信越エリアの建設業界における最新のM&A動向から、企業価値を高めるための評価軸、許認可を確実に承継させるための実務、そして実際の成約事例までを網羅的に解説します。
甲信越の建設業界におけるM&A動向
新潟県、長野県、山梨県の甲信越3県における建設業界のM&A動向は、深刻な人手不足と事業承継問題を背景に、業界再編の動きが一段と加速しています。この地域は広大な面積と険しい地形を有しており、道路の維持修繕や橋梁の耐震補強、そして新潟や長野北部などの豪雪地帯における除雪業務など、地域インフラの維持に建設業者の存在が不可欠です。しかし、現場を支える技術者の高齢化は全国平均を上回るスピードで進行しており、後継者不在による黒字廃業が地域経済の大きな懸念材料となっています。
2024年の時間外労働規制の適用以降、各企業は労働時間の短縮と生産性の向上を強く求められています。単独の企業努力だけでは人材採用や設備投資の負担に耐えられない中小建設業者が、大手ゼネコンや広域展開する中堅建設会社のグループ傘下に入ることで、経営基盤の安定化を図る事例が増加しています。
また、建設業のM&Aは、単なる救済的な意味合いだけでなく、成長のための戦略として積極的に活用されています。特に、採用に強い首都圏の企業が甲信越エリアの施工能力を確保するために買収を検討するケースが目立ちます。甲信越エリアの建設業M&Aは、深刻な技術者不足という課題を解決し、地域インフラの担い手を確保するための現実的な手段として、官民を問わず重要視されています。
リニア・観光・再エネ需要と施工能力の不足
甲信越エリアには、今後数十年規模で継続する大規模な工事需要が控えています。長野県や山梨県ではリニア中央新幹線の駅周辺開発やトンネル工事が進んでおり、新潟県では洋上風力発電を中心とした再生可能エネルギー関連のインフラ整備が期待されています。さらに、各地の老舗温泉街や観光リゾート地では、インバウンド需要の回復に伴う施設の建て替えや改修工事が相次いでいます。
これらの潤沢な案件がある一方で、実際に現場を動かす施工能力が決定的に不足しています。地場の建設業者は、受注したくても現場監督が足りないために、泣く泣く入札を辞退したり、受注を制限したりする受注制限の状態に陥っています。この施工能力の空洞化は、発注者である自治体にとっても頭の痛い問題です。
このような状況下で、他県からの進出を目指す買い手企業にとって、既に一定の施工能力と地元協力会社とのネットワークを持つ地場企業の獲得は、極めて価値の高い投資となります。甲信越エリアでは大規模プロジェクトや観光再生に伴う旺盛な工事需要があるものの、それを実行する地場技術者の不足が、M&Aによる施工体制確保のニーズを一段と高めています。
建設会社を売却するメリットと買い手の狙い
建設会社を売却・譲渡することは、売り手であるオーナー経営者と、買い手である企業の双方にとって、多くの経済的・社会的な利益をもたらします。特に経営者が高齢で後継者がいない場合、M&Aは会社の永続性を担保するための唯一と言っていい解決策となります。また、個人事業に近い形の中小建設業者であっても、保有している資格や実績が正当に評価される機会となります。
売り手にとっては、長年苦楽を共にしてきた従業員の雇用を維持し、下請け企業への発注を継続することで、地域社会への責任を果たすことができます。また、多くの経営者を悩ませている金融機関への個人保証や担保の提供から解放されるという、精神的なメリットも計り知れません。
一方、買い手にとっては、一から人材を採用し教育する時間を買う時間の短縮が最大の目的となります。建設業M&Aは売り手にとってのハッピーリタイアと事業継続を実現し、買い手にとっては即戦力となる技術者集団と地域に根ざした拠点を一括で獲得できる効率的な手法です。
売り手:除雪・維持業務の継続と雇用維持
甲信越の建設業者にとって、冬場の除雪業務や道路のパトロールといった維持管理業務は、地域住民の生活を守るための聖域です。これらの業務は、長年その土地の地形や気象特性を熟知している地場の業者だからこそ遂行できるものです。経営者が後継者不在を理由に廃業を選んでしまうと、その地域の冬の道が閉ざされ、住民生活に支障をきたす恐れがあります。
M&Aによって資本力のある企業へ事業を託すことができれば、これらの地域インフラ維持業務を確実に次世代へ引き継ぐことが可能になります。従業員にとっても、親会社が大手や中堅企業となることで、給与水準の向上や福利厚生の充実、さらには最新のICT施工機器の導入など、より良い就業環境が得られる可能性が高まります。
「自分の会社を売る」という行為を後ろ向きに捉える経営者も少なくありませんが、地域インフラの維持を考えれば、これこそが最も責任感のある決断と言えます。除雪業務などの地域インフラ維持を担う企業のM&Aは、地域社会へのサービス提供を途絶えさせることなく、従業員の生活基盤をより強固なものへと刷新する機会となります。
買い手:有資格者(施工管理技士)の確保
建設業界における買い手の最大の関心事は、何と言っても有資格者の確保です。1級土木施工管理技士や1級建築施工管理技士といった国家資格を持つ人材を中途採用市場で確保しようとすれば、一人あたり数百万円の採用コストがかかることも珍しくありません。しかも、採用できても自社の社風に馴染むかどうかは未知数です。
M&Aであれば、長年のチームワークが完成している熟練の技術者を、10名、20名といった単位でまとめて自社グループに迎え入れることができます。これは、買い手にとって事業拡大のスピードを劇的に加速させる要因となります。特に、甲信越エリアへの新規進出を狙う首都圏のゼネコンにとって、地元の有力な技術者集団を傘下に収めることは、営業活動における信頼獲得の最短ルートとなります。
人材は建設業における最大の経営資源であり、売却価格を決定する際の最も重要な変数となります。建設業における買い手は、有資格者の人数や実力、チームとしてのまとまりを最も重視しており、M&Aは採用困難な専門人材を確実に獲得するための戦略的な投資として位置づけられています。
建設業M&Aで企業価値を決める4つの評価軸
建設会社の売却価格は、通常の利益の数倍といった単純な計算だけでは決まりません。建設業特有の評価ポイントが存在し、これらをいかに買い手へアピールできるかが、高値売却の鍵となります。建設業は許認可事業であり、かつ属人的な技術力が価値の源泉であるため、財務諸表の数字以上に無形資産の実態が精査されます。
具体的には、公共工事を受注するためのスコア、現場を管理する人、そして事業を行うための免許の種類、さらにはその土地ならではの実績の4点が、評価の柱となります。これらの評価軸を理解し、売却前に自社の強みを整理しておくことが、適正な価格交渉を行うための前提条件です。
ここでは、建設業M&Aにおいて企業価値を決定づける4つの主要な評価軸について解説します。建設会社の価値は、経審の評点や有資格者の質、保有する許認可の種類、そして地域特有の施工実績といった、建設業ならではの資産によって総合的に算出されます。
1. 経営事項審査(経審)の評点とランク
公共工事を主な収益源としている建設会社にとって、経営事項審査の結果は、最も分かりやすい商品価値となります。総合評定値が何点であり、希望する自治体における入札参加資格のランクが「Aランク」や「Bランク」のどこに位置しているかは、買い手にとっての収益予測に直結します。
M&Aによって、例えば買い手企業の財務力と売り手企業の技術職員数が合算されることで、単独では到達できなかった上位ランクへのアップが見込まれる場合があります。このような買収後のランクアップ可能性は、譲渡価格にプラスの影響を与えるのれん代として評価の対象となります。
特に、県外の買い手にとって、最初から一定のランクと実績を持っている企業を買収することは、営業上の大きなアドバンテージとなります。公共工事への入札力である経審の評点とランクは、建設会社M&Aにおける最も重要な価値指標の一つであり、将来の受注可能性を担保する裏付けとして機能します。
2. 有資格者の人数と年齢構成
建設会社の価値の核心は人にあります。具体的には、1級・2級の施工管理技士が職種ごとに何名在籍しているかが厳格にカウントされます。人数が多いほど、一度に稼働できる現場数が増えるため、企業の収益上限が高まると判断されます。
しかし、単に人数がいれば良いというわけではありません。買い手は、技術者の「年齢構成」を非常に厳しくチェックします。有資格者が全員60代以上である場合、買収後数年で資格者が退職してしまい、入札資格が維持できなくなるリスクがあると判断され、評価額が大幅に割り引かれます。逆に、30代から40代の中堅・若手技術者が定着している企業は、将来性が高いと見なされ、非常に高値で取引される傾向にあります。
若手技術者の教育体制が整っているか、離職率が低いかといった組織の健全性も評価の対象です。有資格者の数だけでなく、その若さや定着率といった年齢構成のバランスが、建設業M&Aにおける企業価値評価の最大の決定要因となります。
3. 許認可の種類(特定建設業許可など)
自社が保有している建設業許可の種類も、価値を左右する重要な要素です。特に、下請けへの発注金額制限がない特定建設業許可を保有している企業は希少価値が高くなります。この許可を新規で取得するには高い財産的基礎要件をクリアする必要があるため、既に許可を持っている企業を買収するメリットは非常に大きいです。
また、土木・建築だけでなく、電気、管、舗装、造園といった専門工事業の許可を複数持っている多能工的な企業や、特定のニッチな専門工事に特化した許可を持つ企業も、買い手からの引き合いが強くなります。これにより、買い手企業は自社の既存事業とのシナジーを発揮し、内製化を進めることができるからです。
許可の有効期限が適切に更新されており、過去に営業停止処分などの行政罰を受けていないことも、最低限の前提条件として確認されます。大規模工事を請け負える特定建設業許可や、専門性の高い工種免許を保有していることは、M&A市場において強力な差別化要因となり、評価額の押し上げに寄与します。
4. 地域特有の実績(除雪・工場メンテ)
甲信越エリアならではの評価ポイントとして、地域に根ざした特有の実績が挙げられます。例えば、新潟県や長野県において、数十年にわたり自治体からの信頼を得て継続している除雪業務の実績は、不況下でも途切れることのない安定した収益源として高く評価されます。除雪のために保有している重機や車両、そしてそれを操作できる熟練のオペレーターも、パッケージとしての価値を持ちます。
また、長野や山梨に多い大規模な製造工場内における常駐メンテナンス契約や設備保全実績も、非常に評価が高い項目です。工場内部のレイアウトや設備の特性を知り尽くしていることは、他社が容易に参入できない高い壁となります。
これらの地元だからこそ持っている商圏は、県外の買い手にとって何物にも代えがたい資産です。地域特有の強みである除雪業務の実績や工場内メンテナンスの独占的な地位は、安定した収益のベースラインとして、M&Aの査定において高く評価されます。
許認可を確実に引き継ぐためのM&Aスキーム
建設業のM&Aにおいて、最も失敗が許されないのが許認可の承継です。建設業は免許制であるため、M&Aのやり方を間違えると、これまで維持してきた建設業許可や公共工事の入札資格が一度失効してしまい、数ヶ月間も工事ができないという最悪の事態を招く恐れがあります。
建設業のM&Aスキームには、主に株式譲渡と事業譲渡の2つのパターンがありますが、実務的には許認可の維持を最優先するため、選択の余地は限られています。制度上の不備を突いて破談になることを避けるためにも、法的な要件を完全にクリアした進め方が求められます。
ここでは、建設業M&Aで確実に許認可を引き継ぐための最適なスキームと、その注意点について解説します。建設業M&Aを成功させるための絶対条件は、入札資格や工事免許を途切れさせない適切な法的スキームを選択し、計画的に実行することにあります。
株式譲渡(推奨スキーム)
建設業M&Aにおいて、最も推奨されるのが株式譲渡という手法です。これは、会社の経営権をそのまま買い手へ譲り渡す方式です。法人格そのものは変わらず、株主というオーナーが入れ替わるだけであるため、会社が持っている建設業許可や、過去の膨大な施工実績、入札参加資格、さらには従業員との雇用契約や取引先との基本契約をそのまま維持することができます。
手続きが非常にスムーズであり、対外的にも「社長が変わった」という事実以上の変化がないため、現場の混乱や取引先への悪影響を最小限に抑えることが可能です。金融機関への債務もそのまま引き継がれるため、個人保証の解除もこのプロセスの最後で行われます。
公共工事をメインとしている中小建設会社の場合、実務上は9割以上のケースでこの株式譲渡が採用されています。株式譲渡は、建設業許可や経審の実績を最も安全に、かつ迅速に承継できる手法であり、建設M&Aにおいてデファクトスタンダードとなっています。
事業譲渡(高リスク)
一方、事業譲渡は、会社の中の特定の部門を切り離して売却する手法です。この手法の最大のデメリットは、建設業許可が法人格に紐付いているため、譲受側へ自動的には引き継がれないという点です。買い手企業は、改めて許可を新規取得したり、既存の許可に工種を追加したりする必要があります。
この許可申請から認可が下りるまでの間は、法的にその工事を受注・施工することができない空白期間が生じてしまいます。また、経審の点数の元となる過去の施工実績も、事業譲渡では完全に引き継ぐことが難しく、入札ランクが大幅に下がってしまうリスクが高いです。
例外的に、不採算部門の整理や、特定の技術だけを吸収したい場合に用いられることもありますが、許認可事業である建設業においては非常にハードルが高く、リスクの大きい手法と言えます。事業譲渡は、許認可の空白期間の発生や入札実績の消失といった重大な不利益を招く可能性が高いため、建設業M&Aにおいては慎重な検討が必要です。
甲信越の建設業者が選ぶべきM&A相談先
建設業のM&Aを成功させるためには、一般的な経営知識だけでなく、建設業界特有の商慣習や会計制度、さらには経審の仕組みを深く理解したパートナーの存在が不可欠です。甲信越エリアには数多くの相談窓口がありますが、自社の価値を正当に評価し、最適な買い手を見つけてくれる相手を慎重に選ぶ必要があります。
特に建設業は、未成工事支出金の扱いや、重機・車両の時価評価、そして特定の元請け企業との信頼関係など、決算書を表面的な数字で見るだけでは分からない要素が多すぎます。建設業に詳しくない仲介者に依頼してしまうと、自社の真の強みを見逃され、不当に安い価格で売却させられてしまうリスクがあります。
ここでは、甲信越の建設経営者が、どのような基準でM&Aの相談先を選ぶべきかを整理します。建設M&Aのパートナー選びは、業界特有の資産評価ができる専門性と、広域から最適な買い手を探索できるネットワークの両立が、成否を分ける決定的な基準となります。
建設業界に精通した仲介会社の選定
相談先を選ぶ第一の基準は、建設業界への深い知見を持っているかどうかです。建設業会計は特殊であり、進行基準による利益計上の仕組みや、工事ごとの原価管理の精度によって、実質的な利益が大きく変動します。これらを正確に見抜けないアドバイザーは、買い手との交渉において説得力のある説明ができません。
また、建設M&Aの現場では有資格者の市場価値をどう評価するかが最大の争点となります。単なる簿価評価ではなく、現在の採用難の状況に照らして、熟練の現場監督にどれほどの価値があるのかを論理的に算定できるアドバイザーでなければなりません。
経審のシミュレーションができるかどうかも重要なチェックポイントです。M&A後のランクがどう変わるかを具体的に提示できれば、買い手からの提示額を引き上げることが可能になります。建設業界に特化した知見を持つ仲介会社を選ぶことで、財務諸表に表れない技術力や有資格者の価値を適正に査定し、納得感のある譲渡価格を実現できます。
広域マッチングができるネットワーク
次に重要なのが、広域ネットワークの有無です。甲信越の建設業者を譲り受けたいと考えている企業は、必ずしも同じ県内の同業者とは限りません。むしろ、「甲信越エリアへの新規進出を狙っている首都圏のゼネコン」や、「隣接県での施工体制を強化したい北陸の建設会社」であるケースが多いです。
地元密着の金融機関や仲介者だけでは、こうした広域の買い手候補へのリーチが不足し、選択肢が非常に狭まってしまいます。選択肢が少ないと、どうしても買い手の言い値になりやすく、有利な条件での成約が難しくなります。
日本全国から最適なシナジーを生み出せる相手を探し出せる、大規模なネットワークを持つ仲介会社を活用することが、売却価格の最大化と企業の未来のために賢明な判断です。甲信越エリアの建設M&Aでは、地元のネットワークに加え、隣接県や首都圏の大手企業とも繋がれる広域的なマッチング能力が、最良のパートナーとの縁を紡ぐために不可欠です。
M&A総合研究所が甲信越の建設業M&Aに強い理由
M&A総合研究所は、建設業界における数多くの成約実績を誇り、甲信越エリアの建設経営者様から選ばれる理由となる独自の強みを備えています。私たちは、建設業が持つ特殊な資産価値を誰よりも理解し、最新のテクノロジーを活用して、最高条件での成約を目指します。
甲信越という、冬の厳しさと大規模プロジェクトの期待が共存する地域の特性を汲み取った、きめ細やかなサポートを提供しています。地方の建設会社が抱える人材不足や後継者難という重い課題を、前向きな成長の機会へと転換させることが私たちの使命です。
当研究所が建設M&Aの現場で発揮している、具体的な3つの優位性を解説します。M&A総合研究所は、建設業界特化の査定力、甲信越専任チームによる地域密着サポート、そしてリスクを最小限に抑えた料金体系で、建設業者の円滑な事業承継を完遂します。
建設特化の知見による適正査定
当研究所には、建設業界に造詣の深い専門アドバイザーが多数在籍しています。私たちは、決算書上の純資産だけを見ることはしません。保有する重機・車両の時価評価から、在籍する有資格者のスキルと年齢構成、さらには過去の施工実績による経審P点の評価まで、建設業特有の無形資産を徹底的に数値化します。
例えば、「現在の採用市場で1級土木施工管理技士を10名確保するのにかかるコスト」をベンチマークにし、それをのれん代として正当に主張することで、帳簿上の金額を遥かに上回る査定額を導き出した事例が多数あります。
また、買収後の経審ランクアップのシミュレーションを提示することで、買い手企業に対して買収のメリットを論理的にプレゼンします。建設特化の深い知見に基づき、有資格者の市場価値や将来の受注ポテンシャルを正当に評価することで、企業の真の実力を反映した高値査定を実現します。
甲信越専任チームによる地域密着サポート
私たちは、新潟・長野・山梨の産業構造と、建設業界における複雑な元請け・下請け関係を熟知した甲信越専任チームを設置しています。私たちは、電話一本で解決しようとするのではなく、必要に応じて即座に現地へ足を運び、経営者様の想いに耳を傾けます。
地方の建設業界では、噂が広まることを何よりも恐れます。私たちは、情報の秘匿性を徹底的に守りつつ、地域社会や従業員に動揺を与えないような、繊細なコミュニケーションとタイミングの調整を行います。また、甲信越特有の除雪業務や工場メンテといった実績の重要性を深く理解しているため、買い手へのアピールの仕方も熟知しています。
地域特化の専用サイト( http://koshinetsu-ma.com/ )も運営しており、常に地域の最新動向を把握しています。甲信越専任チームが直接現場に寄り添い、地域事情に配慮した丁寧なマッチングと調整を行うことで、トラブルのない円滑な経営権の委譲をサポートします。
完全成功報酬制で安心
M&Aの検討において、経営者様が最も躊躇されるのが高額な着手金というハードルです。特に、人手不足で先行き不安を感じている中で、成約するか分からないプロジェクトに数百万円を投じるのは大きな決断となります。当研究所は、譲渡オーナー様の着手金・中間金を一切いただかない完全成功報酬制を基本としています。
まずは「自社の会社がいくらで売れるのか」「どのような買い手が存在するのか」を知るための相談・査定は完全に無料です。成約に至るまで費用は発生しないため、金銭的なリスクを負うことなく、慎重に検討を進めることができます。
この仕組みは、私たち自身が「必ず良いご縁を見つけ出し、成約させる」という強い自信を持っている証でもあります。着手金無料の完全成功報酬制を採用しているため、初期費用のリスクを気にすることなく、納得がいくまで最良の承継パートナー探しに専念できる環境を提供しています。
建設・設備業のM&A成功事例【M&A総合研究所 成約インタビューより】
建設・設備業界におけるM&Aは、単なる企業の売買ではなく、地域を守るための技術のバトンを渡す神聖なプロセスです。実際に後継者不在や成長の限界といった課題を抱えていた経営者が、M&Aによってどのように問題を解決し、新しい未来を手に入れたのか、実例を紹介します。
これらの事例の主役たちは、当初は「自分の代で会社をたたむしかないのか」と絶望に近い状況にありました。しかし、勇気を持って一歩踏み出し、自社の価値を求めている相手と巡り会うことで、従業員の雇用を守り、自社の看板を次世代へと残すことに成功しました。
具体的なストーリーから、自社の未来を描くヒントを掴んでください。実在する建設関連企業の成約事例を紐解くことで、M&Aが後継者不在の課題を解決し、事業をより強固な基盤へと引き上げるためのポジティブな戦略であることを再確認できます。
【宮城県・建設関連】東北三上機材株式会社|復興需要後の成長戦略
建設資材の提供や足場工事を手掛けていた東北三上機材株式会社様の事例です。東日本大震災の復興需要を支え、大きく成長してきた同社でしたが、経営陣は復興需要が一巡した後の持続的な成長をどう描くべきか、真剣に悩んでいました。単独での事業拡大には限界を感じていたのです。
そこで、M&Aによって岐阜県の機械メーカーである岐阜ギヤー工業株式会社様へ事業を譲渡することを決断しました。エリアも業種も異なる企業とのマッチングでしたが、買い手企業は東北三上機材様の持つ現場施工能力と、東北エリアにおける強固な顧客ネットワークを高く評価しました。
このM&Aにより、会社は新しい資本のもとで事業の多角化を進め、従業員にはこれまで以上の活躍の場が提供されました。成長戦略型M&Aの好例と言えます。エリア外の異業種企業と組むことで事業の継続性と成長スピードを両立させ、従業員の雇用を守りながら新しい市場への進出を果たした成功例です。
【群馬県・製造業】中村製袋株式会社|設備産業の後継者問題解決
甲信越に隣接し、設備投資と技術が経営の核となる点において建設業と類似している、製造業の事例です。高い技術を持ち、長年安定した経営を続けてきた企業でしたが、親族に後継者がおらず、社長の引退時期が迫る中で将来への不安を抱えていました。
M&A総合研究所のサポートを受け、最終的に福井県の同業者である企業への譲渡が成約しました。福井県の買い手企業は、中村製袋様の持つ優れた設備と、熟練した技術者のノウハウを絶やしてはならない宝として迎え入れました。
この事例は、地元の同業者という狭い枠にこだわらずに広域で相手を探したことが成功の要因でした。県外のパートナーと出会ったことで、技術は守られ、従業員の退職もなくスムーズな承継が完了しました。建設業と同様に設備と技術が重要な産業において、県境を越えた広域マッチングを活用することで後継者不在の危機を乗り越え、技術承継を完遂したモデルケースと言えます。
売却前に準備すべき磨き上げのチェックリスト
建設会社を少しでも有利な条件で売却するためには、事前の磨き上げが欠かせません。買い手企業は買収監査において、建設業特有のリスク要因を徹底的に洗い出します。ここで不備が見つかると、成約直前での減額や、最悪の場合は破談になるリスクが高まります。
経営者が引退を決めた瞬間から、会社を商品として整え直す意識を持つことが重要です。整理整頓すべきは、決算書上の数字だけではありません。現場のコンプライアンスや、許認可を維持するための人的要件など、実務面での健全性が問われます。
今から着手できる、建設業M&Aの準備事項を整理します。売却価格を最大化し、成約率を高めるためには、許認可維持の要件確認や決算書の透明化、コンプライアンスの整備といった事前の磨き上げが不可欠です。
経営業務の管理責任者(経管)の要件確認
建設業許可を維持するための最重要要件が、経営業務の管理責任者の存在です。現在、多くの企業ではオーナー経営者がこの経管を兼ねていますが、売却後に経営者が即座に退任してしまうと、後任がいなければ許可がその瞬間に失効してしまいます。
M&Aを検討し始めたら、社内の取締役に経管要件を満たす候補者がいるか、あるいは買い手企業側から経管を派遣してもらうことが前提となるのかを、事前に整理しておく必要があります。また、専任技術者についても同様に、引退する経営者だけが資格者でないかを確認し、必要であれば若手への資格取得支援を先行させておくべきです。
これがクリアできていないと、買い手は買収後のリスクを懸念して二の足を踏んでしまいます。経営者が引退した後も建設業許可を安定的に継続できるよう、経管や専任技術者の後継要件を事前に確認・整備しておくことが、M&Aにおける絶対的な安心材料となります。
未成工事支出金の整理
建設業会計において最も不透明になりやすいのが、貸借対照表の未成工事支出金です。これは建設途中の工事にかかった費用の集計ですが、実態のない架空の在庫が積み上がっていたり、既に完了した工事の赤字を隠すための調整弁として使われていたりするケースが散見されます。
買い手企業の会計監査では、ここが最も厳しくチェックされます。もし不審な計上が見つかれば、買い手からの信頼は一瞬で崩れ去ります。売却活動に入る前に、工事原価管理を徹底し、実態と乖離した計上を是正してきれいな決算書にしておくことが、高値売却への最短ルートです。
不透明な経理は、査定額に大きなマイナス影響を与えます。誠実な情報開示を心がけましょう。未工事支出金の中に含まれる潜在的な損失や実体のない資産を徹底的に精査・是正し、決算書の透明性を極限まで高めることが、買い手の不安を解消し適正な価格交渉を実現する鍵となります。
社会保険加入とCCUS対応
近年、建設業界におけるコンプライアンスのハードルは劇的に上がっています。特に現場職人の社会保険への加入が徹底されていない企業は、大手ゼネコンからの二次請け、三次請けができなくなるリスクがあるため、買い手から非常に敬遠されます。
また、国が進めている建設キャリアアップシステムへの登録状況や、適切な現場運用の実績も、現代の建設M&Aにおける重要なチェック項目です。これらの制度に適切に対応している企業は、管理体制が整っていると見なされ、評価がプラスに働きます。
逆に、こうした基本的な法令遵守ができていないと、買収後にかかる追加コストを価格から差し引かれるディスカウント要因となります。現場職人の社会保険加入や建設キャリアアップシステムへの対応といったコンプライアンス遵守の状況は、企業の管理品質の証であり、M&Aにおける価格評価の重要な土台となります。
まとめ
甲信越エリアにおける建設業M&Aは、新潟・長野・山梨が誇る熟練の技術と、地域インフラを守るという崇高な使命を、次世代へ確実に引き継ぐための前向きな経営戦略です。深刻な人手不足や後継者不在という壁に直面した際、それを放置して廃業に向かわせるのではなく、新しいパートナーに託すという決断は、経営者としての究極の勇気であり、地域社会への貢献そのものです。
成功の鍵は、建設業界特有の評価ポイント、すなわち経審の評点や有資格者の価値を正当に評価し、許認可を確実に守り抜く適切な実務を進めることにあります。そして何より、地元の事情を理解しながらも、全国から最良の買い手を探索できる信頼できる専門家を選ぶことが重要です。
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