甲信越(新潟・長野・山梨)のIT企業M&A|ニアショア価値の高まりとエンジニア評価額の相場
甲信越エリア(新潟・長野・山梨)におけるIT企業のM&A動向と売却相場を専門家が詳しく解説。エンジニア不足を背景とした首都圏企業によるニアショア拠点確保の動きや、SES・受託開発・SaaSといった業態別の評価ポイント、離職を防ぐPMI戦略まで網羅します。
目次
「首都圏のエンジニア採用が難航する中で、地方の優秀なIT企業をグループに迎え入れたい」
「自社のエンジニアの処遇を改善し、さらなる成長を目指すために大手と組むべきか」
新潟県、長野県、山梨県の甲信越エリアでIT事業を営む経営者の方々から、このようなM&Aに関する相談が急増しています。
かつて地方のIT企業は、低単価な下請け業務を担うニアショア拠点として見なされる傾向にありましたが、現在はその価値が劇的に変化しています。深刻なエンジニア不足に悩む東京のIT企業にとって、定着率が高く高度な専門スキルを持つ甲信越のエンジニアチームは、単なる外注先ではなく、共に未来を創るための戦略的なパートナーとして再定義されています。
しかし、IT企業の価値評価は、目に見える資産が少ないため、財務諸表の数字だけでは測りきれない難しさがあります。エンジニアのスキルセット、開発環境、顧客基盤の質といった無形資産をいかに言語化し、買い手へ伝えるかが、成約価格を左右する決定的な要因となります。
この記事では、甲信越エリアのIT業界における最新のM&Aトレンドから、業態別の売却相場、高値評価を引き出すためのポイント、そして成約後のエンジニアの離職を防ぐための施策まで、詳しく解説していきます。
甲信越のIT業界におけるM&A動向
新潟・長野・山梨の甲信越3県は、現在、日本のIT企業M&A市場において極めて重要な戦略的エリアとして再評価されています。その最大の理由は、北陸・上越・中央新幹線や高速道路網による首都圏との抜群のアクセス性と、新潟大学や信州大学、山梨大学、さらには各地の高専といった質の高いエンジニア供給源を安定して保有している点にあります。これまでのM&Aは、コスト削減を主目的とした下請け的なニアショア拠点の獲得が中心でしたが、現在は優秀なエンジニアをチームごと確保するための「攻めの拠点」としての買収オファーが主流となっています。
2025年現在、東京を中心とする首都圏ではエンジニアの獲得競争が極限状態に達しており、採用コストは高騰し続けています。このような状況下で、東京から1時間から2時間圏内に位置し、なおかつ都市部に比べて離職率が低く、腰を据えて開発に取り組む文化が根付いている甲信越のIT企業は、買い手にとって非常に魅力的な対象です。
また、地方自治体のDX推進や、地場の製造業におけるスマート工場化といった地方特有の需要も、買い手企業の買収意欲を後押ししています。地域に深く入り込み、長年の信頼関係を築いている地場のITベンダーを傘下に収めることで、首都圏企業は一気に地方市場への足がかりを得ることができます。甲信越のIT企業M&Aは、エンジニアのリソース確保と地方DX市場への進出という二つの目的を同時に達成する手段として活性化しています。
【県別】甲信越3県のIT産業特性とM&Aトレンド
甲信越3県は首都圏への近接性という共通点を持ちながらも、その産業の成り立ちから、それぞれが得意とするIT領域や買い手企業の属性には明確な違いが見られます。自社が属する県の特性を正しく理解しておくことは、最適なパートナー選びの重要な指針となります。
各県で育まれてきたIT文化は、特定の産業と密接に結びついており、それがM&Aにおける評価の源泉となっています。ここでは、新潟、長野、山梨それぞれのIT産業の特色と、現在のトレンドについて解説します。
新潟県(組込系・BtoG)
新潟県は、長岡市や新潟市を中心に、古くから製造業向けの組込系ソフトウェア開発や、官公庁・自治体向けのシステム開発を行う企業が厚く集積しています。特に燕三条の工作機械や、長岡の精密機器に関連する制御ソフトの開発実績は全国的にも高い評価を得ています。
また、新潟県は「e-Kouza」構想に代表されるように、自治体のデジタル化に対して先駆的な取り組みを行う地域性があります。そのため、自治体ビジネスのノウハウを持つ地場ベンダーに対して、公共分野のシェアを広げたい大手システムインテグレーターがグループ化を打診するケースが目立ちます。
近年では、クラウド技術を活用した地域課題解決型のスタートアップも増えており、既存の受託開発企業が新しい技術を取り込むためのM&Aも活発です。新潟県では製造業向けの組込技術と、自治体向けビジネスの強固な基盤を持つ企業がM&A市場における中心的なプレイヤーとなっています。
長野県(精密機械制御・リゾートテレワーク)
長野県は「東洋のスイス」と呼ばれる精密機械産業の歴史を背景に、産業用ロボットや精密機器の制御システムに特化したIT企業が数多く存在します。諏訪エリアや松本・塩尻エリアのIT企業は、ハードウェアとソフトウェアの境界に精通しており、製造業のDXを推進したい買い手企業から熱い視線が注がれています。
また、長野県特有のトレンドとして、軽井沢や白馬といった世界的なリゾート地を活用したリゾートテレワークに関連する動きが挙げられます。首都圏のIT企業が、自社の開発合宿所や第二本社としての機能を求めて、長野県の小規模なIT企業や開発拠点を買収・提携する事例が増えています。
エンジニアのウェルビーイングを重視する企業文化を持つ買い手にとって、長野県の環境は最高のブランディングとなります。長野県では高度な制御系技術の承継に加え、豊かな自然環境を活かした開発拠点としての価値を求めたM&Aが注目されています。
山梨県(メカトロニクス・実証実験)
山梨県は、世界的な産業用ロボットメーカーであるファナックの本拠地があることから、そのエコシステムを支えるメカトロニクス関連のIT企業が非常に多いのが特徴です。高度な自動化技術やAIによる画像認識など、最先端のスマート工場に関連するスキルを持つチームが多数点在しています。
地理的には3県の中で最も東京に近いため、首都圏のIT企業が顔の見える距離でニアショア開発を行う場所として選ばれることが多く、実証実験のフィールドとしても活用されています。リニア中央新幹線の開通を見据え、都心との一体化がさらに進むことを見越した先行投資的な買収も始まっています。
製造業のデジタル化という明確なテーマを持った買い手にとって、山梨県のIT企業は即戦力の塊です。山梨県では東京からの圧倒的な近さを武器に、産業ロボットやメカトロニクス領域での資本提携やM&Aによるグループ一体化が加速しています。
【業態別】甲信越IT企業の売却相場と評価ポイント
IT企業の企業価値を算定する際、最も重要なのはビジネスモデルです。どのような収益構造を持っているかによって、評価の計算式や買い手が重視する項目が大きく異なります。甲信越のIT企業において一般的な3つの業態別に、相場観と評価のポイントを整理します。
IT企業の価値はエンジニアという資産と継続的な収益のバランスで決まります。自社の業態において何が評価の軸になるのかを把握し、事前の磨き上げに活かしてください。
SES・人材派遣(エンジニア数 × 稼働率)
エンジニアを顧客先へ常駐させるSESや人材派遣業の場合、評価の基本は「在籍エンジニアの人数」と「1人あたりの月額単価」、そして「稼働率」の3点です。甲信越の企業の場合、地場の製造業向け案件をメインにしているか、東京の案件をリモートで受けているかで単価評価が大きく変わります。
一般的に、東京の案件比率が高いほど、あるいは高度なスキルを持つエンジニアの比率が高いほど、1人あたりの評価単価は上昇します。また、エンジニアの採用ルートを自社で確立できているかどうかも、将来の成長性として高く評価されるポイントです。
売却価格は、実質営業利益の3年から5年分に加え、エンジニア1人あたり数十万円から百万円程度の採用コスト代わりのプレミアムが上乗せされるのが相場です。SES・人材派遣業のM&Aでは、エンジニアの頭数と単価の安定性が評価の土台となり、東京案件への対応力が価格を押し上げる要因となります。
受託開発・SIer(顧客基盤 × 技術力)
特定の顧客からシステム開発を一括で請け負う受託開発企業やSIerの場合、最大の評価ポイントは直接取引をしている優良顧客の質です。地場の大手メーカーや官公庁、有力企業と長年の信頼関係に基づいた直接取引口座を持っている場合、その商流自体に極めて高いのれん代がつきます。
また、単なるコーディングだけでなく、要件定義や設計といった上流工程から対応できる技術力があるか、特定の業務領域に深い知見があるかどうかが精査されます。
評価額は、直近の利益水準をベースに算出されますが、継続的な保守・運用契約の比率が高いほど、倍率は高く設定されます。受託開発企業の価値は、長年築き上げた顧客との直接的な信頼関係と、特定の業務ドメインに対する専門性の深さによって決定されます。
自社パッケージ・SaaS(将来性)
自社でソフトウェアを開発し、ライセンス販売や月額利用料を得ている業態の場合、現在の営業利益よりも、ユーザー数やARRの伸び率といった将来性が重視されます。地方発のニッチな業務システムであっても、特定の業界で圧倒的なシェアを持っていれば、非常に高いバリュエーションがつく可能性があります。
買い手企業は、自社の巨大な販路にそのプロダクトを乗せることで、収益が何倍にも膨らむシナジーを見ています。そのため、プロダクトの拡張性や、解約率の低さが、価格交渉の鍵を握ります。
この業態では、純利益の10倍以上、あるいは売上高をベースとしたマルチプルで評価されるケースも珍しくありません。自社プロダクトを持つ企業のM&Aでは、現在の収益力以上に横展開の可能性とストック収益の成長速度が評価の核心となります。
IT企業の売却価格を左右する無形資産の可視化
IT企業の価値を最大化するためには、決算書上の数字だけでは説明できない無形資産をいかに客観的なデータとして提示できるかが重要です。買い手が最も恐れるのは、買収した後に「中身が空っぽだった」と判明することです。自社の組織としての強みを可視化し、リスクを払拭することが高値売却の鍵となります。
具体的には、エンジニアの質、組織の安定性、そして技術的な先進性の3点を明確にする必要があります。これらを整理しておくことで、デューデリジェンス(買収監査)を有利に進めることが可能になります。
エンジニアの定着率と勤続年数
甲信越のIT企業が、首都圏の買い手に対して強力にアピールできる最大の無形資産はエンジニアの定着率の高さです。流動性の激しい都心のIT業界に比べ、地方のエンジニアは一つの会社に長く勤め、自社の技術や顧客の業務知識を深く蓄積している傾向にあります。
辞めない組織は、買い手にとってPMIのリスクが極めて低いことを意味します。せっかく買収しても、直後に主要なエンジニアが離職してしまえば、投資は失敗に終わるからです。
過去3年から5年の離職率データや、平均勤続年数を、全国平均や都心のデータと比較して提示することで、組織の安定性をプラス査定の大きな要因として主張できます。高い定着率は買収後の事業継続性を担保する強力な証拠となり、IT企業のM&Aにおいて最も信頼される評価指標の一つとなります。
対応言語と技術スタック
自社がどのような技術を用いて開発を行っているかという技術スタックも、評価を大きく左右します。JavaやC#、PHPといった伝統的な業務系言語の習得はもちろん、Python、Go、Rust、TypeScriptといったモダンな開発言語への対応状況は、買い手にとっての技術的な親和性を判断する材料となります。
特に、AI、データサイエンス、IoT、ブロックチェーン、あるいはAWSやAzureといったクラウドネイティブな環境での開発実績があるチームは、市場で極めて高い希少価値を持ちます。
また、単に言語を使えるだけでなく、アジャイル開発の実践状況や、GitHub等を用いたコード管理、CI/CDの導入状況といった開発プロセスの標準化が進んでいるかどうかも、組織力としての評価に繋がります。モダンな技術スタックと標準化された開発プロセスを保有していることは、先端領域への進出を目論む買い手にとって極めて高い付加価値として認められます。
M&A後のエンジニア離職を防ぐPMI(統合)戦略
IT企業のM&Aにおいて、成約後に最も警戒すべき事態は、不安を感じたキーマンやエンジニアが流出してしまうことです。甲信越のエンジニアは保守的で安定を好む傾向がある一方、自分のキャリアや労働環境の変化に対しては非常に敏感です。成約直後のコミュニケーションミスが、組織崩壊を招くリスクを理解しておかなければなりません。
エンジニアをつなぎ止め、M&Aのシナジーを早期に発揮させるためには、彼らにとっての明確なメリットを提示し、安心感を与えるPMI戦略が不可欠です。
東京水準の給与体系への移行
首都圏の企業に買収される最大のメリットとして、従業員が最も期待するのが給与ベースの引き上げです。甲信越の賃金水準と東京の賃金水準には依然として差があるため、買収後に給与体系を東京本社の水準に近づける、あるいは成果報酬を厚くすることを公表することは、離職を防ぐ最も強力な施策となります。
「地元にいながら、東京の大手IT企業と同じ水準の報酬が得られる」という環境は、エンジニアにとってこの上ない魅力であり、むしろ帰属意識を高める要因となります。
ただし、一気に給与を上げると社会保険料の負担増や、既存の評価制度との不整合が生じるため、数年かけて段階的に移行するロードマップを示すことが現実的です。賃金水準の向上という直接的な還元を具体的に示すことは、変化に不安を感じるエンジニアのモチベーションを維持し、組織の流出を食い止めるための最も実効性の高い手段です。
開発環境とリモートワーク規定
エンジニアは、給与だけでなく仕事のしやすさや技術的な自由度を極めて重視します。M&Aを機に、最新スペックのPCへの買い替え、デュアルモニターの支給、あるいは有料のクラウドツールや開発支援サービスの導入などを即座に決定することは、買い手企業の技術に対する理解の深さを示すメッセージとなります。
また、甲信越という立地を活かしつつ、柔軟なリモートワーク規定を整備することも重要です。都心の高度な案件に、長野や新潟の自宅から携わることができるという柔軟性は、優秀な人材を引き留める強力なリテンション材料となります。
現場のエンジニアが「会社が変わって、より最新の技術に触れられるようになった」と感じる環境作りが、PMI成功の要諦です。PCスペックや開発ツールの刷新、そして自由度の高い働き方の提供は、エンジニアの自尊心を満たし、新しい体制への適応をポジティブに促す効果があります。
甲信越のIT企業がM&A仲介会社を選ぶ基準
IT企業のM&Aは、製造業や小売業のそれとは異なり、特有の専門知識を必要とします。甲信越エリアで自社の強みを正しく理解し、最良のパートナーを見つけてくれる仲介会社を選ぶためには、単なる地元の知名度だけでなく、IT業界の実務と技術トレンドに精通しているかを見極める必要があります。
不適切な仲介者を選んでしまうと、独自の開発手法やモダンな技術スタックの価値が正しく評価されず、ただの人数貸しのSESとして低く査定されてしまう恐れがあります。
技術用語と商流への理解度
仲介会社の担当者が、「組込系」と「Web系」の開発の違い、あるいは「SaaS」と「受託開発」の収益モデルの差を直感的に理解できているかどうかを確認してください。また、IT業界特有の多重下請け構造や、準委任契約と請負契約の違いといった商習慣への深い知見も必須です。
これらの理解が不足している担当者では、売り手の技術的な優位性を買い手に熱量を持ってプレゼンすることができません。面談の際に、自社の技術スタックについて質問し、的確なレスポンスが返ってくるかをチェックすべきです。
エンジニア出身のアドバイザーが在籍している会社や、IT業界の成約実績が豊富な会社を選ぶことが、適正な評価を得るための前提条件となります。IT業界の技術体系と商流を熟知した専門のアドバイザーをパートナーに選ぶことで、財務諸表に現れない真の価値を言語化し、買い手との交渉を有利に進めることが可能になります。
広域マッチングができるネットワーク
甲信越のIT企業を買いたいと考えているのは、必ずしも同じ県内の同業者だけではありません。むしろ、「自社のサービスを内製化したいと考えている首都圏の異業種企業」や、「地方に開発拠点を持ちたい都内の急成長ベンチャー」といった、従来のネットワークの外にいる買い手の方が、高い評価額を提示するケースが増えています。
地元密着型の金融機関や税理士だけでは、こうした広域の、かつITに特化した買い手ニーズを網羅することは困難です。全国規模のデータベースを持ち、IT関連の買い手候補と日常的に接触している仲介会社のネットワークが不可欠となります。
「異業種×IT」というシナジーを生み出せる、多角的な視点を持った仲介会社を選びましょう。甲信越という枠を超え、全国や海外の潜在的な買い手と繋がることができる広域的なネットワークこそが、会社売却の選択肢を広げ、最高の譲渡条件を引き出す鍵となります。
M&A総合研究所が甲信越のIT企業M&Aに強い理由
M&A総合研究所は、自社がAIやシステムを活用するテック企業であるという強みと、甲信越エリア専任チームによる地域密着のサポートを掛け合わせることで、IT企業経営者様に最適なソリューションを提供しています。私たちは、IT企業の価値がどこにあるのかを実務レベルで理解しており、それを最新のテクノロジーで最大化します。
地方のIT企業が抱える人材不足や成長の壁を、M&Aという選択肢を通じていかに解決していくか。当研究所ならではの独自の強みを解説します。
AIマッチングによる「異業種×IT」の提案
当研究所は、独自のAIマッチングシステムを導入しており、日本全国数万社の買い手データの中から、貴社の技術や拠点を真に求めている企業を瞬時に特定します。私たちは、同業者同士の統合だけでなく、DXを推進したい「建設、物流、不動産、製造」といった異業種への売却提案を得意としています。
IT企業同士のM&Aは単なるリソースの合算になりがちですが、DXニーズを持つ異業種への売却は、買い手にとっての戦略的価値が極めて高いため、相場を大きく上回る売却価格を実現できるケースが多々あります。
AIによる客観的なマッチングは、人間の思い込みを排除し、想像もつかなかった最適なパートナーとの出会いを創出します。独自のAIアルゴリズムを駆使して全国から最適なシナジーを生む買い手を探索することで、IT企業同士の枠を超えた最も高く、最も相性の良い成約を実現します。
甲信越専任チームによるサポート
私たちは、新潟・長野・山梨の産業構造を熟知した甲信越専任チームを設置しています。IT企業の価値を測る上で、地場の製造業との取引関係や、地域のエンジニア採用環境を理解していることは極めて重要です。
担当アドバイザーが直接現地へ足を運び、オーナー経営者様の想いや現場のエンジニアの雰囲気を肌で感じることで、数字だけでは伝わらない組織の力を言語化します。また、スピーディーな対応により、噂が広まりやすい地方での情報の秘匿性を徹底的に守り抜きます。
地域特化の専用サイト( http://koshinetsu-ma.com/ )も運営しており、常に地域の最新情報を収集しています。甲信越専任チームのアドバイザーが現場に寄り添い、地域事情に配慮した繊細かつスピーディーな調整を行うことで、IT企業特有の資産である人材を守りながら成約へと導きます。
完全成功報酬制で安心
M&Aの検討を開始する際に、多くの経営者様が躊躇されるのが高い着手金です。当研究所は、譲渡オーナー様の着手金や中間金を一切いただかない完全成功報酬制を採用しています。
まずは「自社の技術が市場でいくらで評価されるのか」「具体的にどのような企業が自社を求めているのか」といった可能性を探るだけでも、金銭的なリスクを負うことなく相談が可能です。この仕組みは、私たちがIT業界でのマッチングと成約に絶対の自信を持っていることの表れでもあります。
慎重な判断が求められるオーナー経営者様であっても、安心して次のステップへ進める環境を整えています。完全成功報酬制を導入しているため、初期費用の負担を気にすることなく、納得がいくまで最良のパートナー探しに専念できる安心の環境を提供しています。
甲信越エリアのIT・Web関連M&A成功事例【M&A総合研究所 成約インタビューより】
自社の価値がどのように評価され、M&Aによってどのような未来が開けるのか。それをイメージするのに最も有効なのは、実際に課題を乗り越えた同業者の実例を見ることです。甲信越エリア、および産業構造が類似する近隣エリアでのIT・Web関連の成功事例を紹介します。
これらの事例では、地元のネットワークだけでは出会えなかったパートナーと組むことで、事業を存続させるだけでなく、従業員に新しい成長の機会を与え、創業者もハッピーリタイアを実現しています。
【宮城県・Web事業】東北三上機材株式会社|地方発Web事業の価値評価
地方の建設資材会社が運営していたWebポータルサイト事業を、カーブアウトして譲渡した事例です。本業とは異なる領域で育てたWebサービスでしたが、単独での成長に限界を感じていました。最終的に、岐阜県のメーカーへ事業を譲渡。
買い手企業は、このWebサイトが持つ集客力と、地方ならではの丁寧なコンテンツ作りを高く評価しました。この事例は、たとえ地方の、かつ異業種から生まれた事業であっても、尖ったサービスや顧客基盤を持っていれば、全国の企業から戦略的資産として高く評価されることを示しています。地方企業が自社で開発したWebサービスやシステムを切り離して売却する戦略は、事業の選択と集中を行いながら、育てた資産を正当な対価に変える有効な手段です。
【人材サービス】管理コスト削減とDXのためのグループ入り
エンジニア派遣やSESを手掛ける人材サービス企業の事例です。同社は順調に拡大していましたが、深刻な採用難と、バックオフィスの管理コスト増大、さらにはコンプライアンス対応の高度化に頭を悩ませていました。
大手グループの傘下に入ることで、採用ブランド力が向上し、システム投資もグループ共通の最新基盤を使えるようになりました。これにより、経営者は現場のエンジニアの教育や顧客開拓に専念できるようになり、業績もさらに向上しました。SESやエンジニア派遣業において、M&Aによる大手グループ入りは、採用力強化とバックオフィスの効率化を同時に実現し、企業の競争力を一気に引き上げる成長戦略となります。
【群馬県・製造業】中村製袋株式会社|エリア外連携による成長
甲信越に隣接する北関東の製造業の事例ですが、IT企業にとってもエリア外連携の重要性を教えてくれるケースです。後継者不在の課題に対し、地元の企業ではなく、福井県の同業者への譲渡を選択しました。
福井県の買い手企業は、自社の販路拡大拠点として群馬県の拠点を高く評価し、全従業員の雇用を維持したまま、新しい設備投資を積極的に行いました。IT企業も同様に、地元の同業者と組むよりも、自社の拠点を関東進出のハブや開発の要として見てくれる県外の企業と組む方が、高い評価と成長機会を得られる可能性が高いことを示唆しています。
地元の同業者という狭い選択肢に縛られず、広域の視点で自社のポテンシャルを必要としているパートナーを探すことが、譲渡条件の最大化と雇用の安定を両立させる秘訣です。
売却前にやっておくべき磨き上げのチェックリスト
IT企業を少しでも高く売却し、かつデューデリジェンスでの破談を防ぐためには、事前の企業の磨き上げが欠かせません。IT業界ならではのコンプライアンスや、組織の健全性を証明する準備を整えることで、買い手からの信頼を一気に高めることができます。
今すぐ着手できる、IT企業の評価向上ポイントを整理します。
契約形態の適正化(準委任・請負・派遣)
買い手企業、特に上場企業などの大手企業が最も厳しくチェックするのが偽装請負のリスクです。契約書上は請負や準委任になっているが、実態は顧客からの直接指揮命令を受けているといった不備がないか、現在の契約実態を総点検してください。
コンプライアンス違反の疑いがある組織は、買い手にとって致命的なリスクと見なされ、その時点で検討棄却になる可能性が高いです。必要であれば、事前に労働者派遣業の免許を取得する、あるいは契約内容を実態に合わせて修正しておくことが、成約率を高めるための必須条件です。契約形態と実務の整合性を確保し、法的なリスクを完全に排除しておくことは、大手企業への売却を目指すIT経営者にとっての最低限の義務であり、信頼の土台となります。
ドキュメントの整備と属人性の排除
多くのIT企業、特に受託開発やSES企業において、開発の仕様書や運用手順、あるいは特定の顧客との口約束が、担当エンジニアの頭の中にしかない状態が散見されます。これは買い手にとって最大の不安要素です。
主要なプロジェクトの仕様書、ネットワーク構成図、コードの設計指針などを可能な限りドキュメント化し、ナレッジとして共有されている状態を作ってください。また、特定の経営者やリーダーがいないと業務が回らない属人性を排除し、組織として開発・運用ができる体制を証明することが、のれん代を高めるポイントです。暗黙知を形式知に変え、エンジニアの頭の中に散らばっている知見を組織の資産として可視化することで、買収後の統合の容易さを買い手に印象付け、評価額を高めることができます。
まとめ
甲信越エリア(新潟・長野・山梨)のIT企業は、今まさに、首都圏のエンジニア不足を解決する救世主としての価値を問われています。長年培ってきた組込技術や制御系スキル、そして地方ならではの誠実な組織力は、それを真に必要とする買い手と出会うことで、決算書には表れない莫大な価値を生み出します。
M&Aは、単なる会社の売り買いではなく、エンジニアにより良い環境を提供し、地域のIT産業を存続させるための前向きな経営戦略です。成功の鍵は、自社の業態に合わせた評価軸を理解し、技術と商流を正しく言語化し、そして全国の広域ネットワークを持つ専門家と共に歩むことにあります。
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